プライオリ・スクール THE PRIORY SCHOOL
ストーリー
深夜にプライオリ・スクールのハクスタブル校長が221Bを訪れ、そのまま失神してしまう。女王の重臣ホールダネス公爵の子息であるサルタイア卿が誘拐されたのだ。
サルタイア卿と一緒にドイツ人教師のハイデガーも失踪し、自転車が一台なくなっていた。息子を無事発見した者には5000ポンド、犯人を捕まえれば更に1000ポンド出すと公示したが、三日経っても見つからずじまいだった。
ホームズとワトスンは現場へと赴くが、プライオリ・スクールを捜索中にホールダネス公爵と秘書のワイルダーがやって来て、捜査を止めるよう求める。ホールダネス公爵は婦人と別居中で、公の噂になることを怖れ、極秘の捜査を警察に依頼していたのだった。
自転車で颯爽と事件現場を走り回るホームズ!
ジェレミー・ブレットはやや体が太り、顔が老けたような印象を受けます。額の皺の数も目立ちます。自転車に乗っているシーンは颯爽としてます。
この回はかなり脚色されていて、ラストシーンでは原作にない洞窟の中での親子のやりとりが描かれています。かなり壮大な感じで捜索が行われ犯人が追い詰められます。
作曲家パトリック・ゴワーズのアレンジ力
劇中に流れる「リベラ・メ」は、お馴染みのオープニングテーマが賛美歌調にアレンジされています。グラナダテレビ版シャーロック・ホームズの冒険の音楽は、作曲家のパトリック・ゴワーズが担当しています。
まだインターネットが一般家庭に普及する前でしょうか、ずいぶん昔のことになりますが、おそらく90年代中頃、深夜テレビで映画が放送されていて、何だか聞き覚えのある曲だなと思ったら、パトリック・ゴワーズが音楽を担当していました。Whoops Apocalypse(日本語タイトルは「大惨事世界大戦」)という1988年公開のコメディ映画でしたが、まだお子様だったので、ずいぶん下品な映画だなぁという印象が残っています。
調べてみたらyoutubeが動画が上がっていて、エンドロールで見かけたと思っていたパトリック・ゴワーズの名前がなく、映画冒頭のクレジットタイトルの方に表記されていました。
劇中の流れる音楽からパトリック・ゴワーズかも知れないと思い、エンドロールで名前を見て、ああやっぱりそうだ、あの人の作った音楽の節があったもんと自分の耳の聞き分けの良さを自負していたのですが、記憶違いだったのでしょうか。
パトリック・ゴワーズはつい2年前の2014年に亡くなりました。彼の作曲した音楽は、Amazonのmp3でダウンロードして聞くことが出来ます。サウンドトラックCDには収録されていないオープニングテーマ曲「ベーカーストリート221B」のフルバージョンもありますよ。