銀星号事件 SILVER BLAZE
ストーリー
ホームズはワトスンを連れてキングス・パイランドへと出向くことになった。銀星号失踪事件の捜査をグレゴリー警部から頼まれていたのだ。銀星号のような有名な競争馬が、ダートムアの人口の希薄な場所で見つからないはずがないと踏んでいたのだが、一週間経っても銀星号は見つからないままだった。 ダートムアにはロス大佐の厩屋の他に、ライバルのメープルトンの厩屋があった。キングス・パイランドへと向かう馬車の中で、まさかアマチュア探偵に頼むことになるとは、とホームズの目の前でロス大佐は愚痴をこぼす。
キングス・パイランドに着いたホームズは、さっそく捜査を開始する。厩屋の従業員の証言によると、夜に怪しい探り屋が厩屋を訪れ、その翌朝に銀星号は消え、厩屋から離れた場所で調教師ストレーカの撲殺死体が見つかったのだったが、厩務員はカレーに阿片を混入されていたために熟睡していて物音に気づかなかった。
死体の側には探り屋が巻いていたスカーフが落ちていたので、容疑者はすぐに逮捕されたものの、馬の居所については要領を得なかった。
ストレーカの遺留品を見せて貰うホームズ。犯人と格闘した際に武器にしたと思われる白内障用のメスに、ロス大佐の指示書、婦人用の高価なドレスの請求書。ダートムアの荒野に調査に乗り出したホームズは、馬は群居性の高い動物であることから、キングス・パイランドに戻っていなければ、メープルトンの厩屋へ向かったと推察する。
ホームズの予想通り、メープルトンへと向かう銀星号の蹄鉄跡と人間の足跡が見つかった。メープルトン厩屋の卑小な調教師と密約を取り交わすホームズ。馬主のロス大佐はアマチュア探偵のホームズを余り信用していなかったので、鼻を明かしてやろうと、一計を案じる。銀星号をレースに出走させても構わないと進言するホームズを、ロス大佐は全く相手にしていなかったが・・・。
メェエエエエエエ
ドラマの方は退屈な捜査で中弛みしがちですが、冒頭のホームズが張り切るシーンと、多数のエキストラを集めて撮影された最後の競馬場のシーンは見応えがあります。
特に冒頭は原作を忠実に再現しています。最後にメェエエエと羊の鳴き真似をするジェレミーがチャーミングです。それにしても銀星号が優勝した際のロス大佐は本当に嬉しそうです。