シャーロック・ホームズの冒険データベース

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悪魔の足 THE DEVIL'S FOOT

ストーリー

ハーレイ街のエーガー博士の忠告に従い、ホームズはワトスンに付き添われてコーンウォールで休養を取ることになった。古代の遺跡や風光明媚な自然に触れていく中、ホームズは悪癖の元凶となっていたコカイン7%溶液を浜辺に捨てる。

そんな折、地元のラウンドヘー牧師が血相を変えてホームズに助けを求めてきた。モーティマ・トリゲネス氏がカードゲームに興じて帰宅した翌日、家の居間で姉が変死し、同じく居間にいた兄弟が発狂したのだ。取り乱したトリゲネスは悪魔の仕業だと言い張るばかりだった。

ワトスンは休暇中のホームズを気遣うが、俄然やる気を見せたホームズは現場の調査を開始する。その中でトリゲネスの証言と食い違う幾つかの不審点に気づく。

海岸沿いの崖で推理に没頭していると、ライオン狩りで有名なレオン・スタンデール博士が現れ、捜査の進展を尋ねるが、ホームズは質問を煙に巻く。翌日、トリゲネスが妹と同じ形相で家で死んでいるのが発見され、ランプから焦げた粉が見つかった。ホームズはトリゲネスの部屋にあったのと同じランプを購入し、遺留品の粉をまぶして実験を試みるが……。

瞑想・改心・悪夢

今作ではホームズの珍しい幻覚症状が見られます。シリーズ中でもかなり凝った映像手法となっています。モリアーティ教授のエリック・ポーターが幻覚の中で現れますが、映像は「最後の事件」の焼き回しです。悪夢のような幻覚から目覚めたホームズが思わず「ジョン!」とワトスンをファーストネームで呼んでいる点も注目です。

ステッキを肩にかけて歩くホームズの仕草がスタイリッシュで格好いいと当時は思ったものでした。この回では他にも瞑想しながらコーンウォールを散策するシーンが印象的です。

この回でホームズは悪習となっていたコカインを放棄する決断をしますが、警察から麻薬を肯定しているような悪い影響を与えるから止めて欲しいとドラマ制作者に要請が入って、ジェレミーと相談してあのシーンを入れたそうです。

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