シャーロック・ホームズの冒険データベース

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ソア橋の謎 THE PROBLEM OF THOR BRIDGE

ストーリー

ソア橋で大富豪J・ニール・ギブスンのペルー人妻が射殺死体で見つかった。洋服ダンスから凶器の銃が見つかり、同時刻にソア橋で目撃したという証言から、家庭教師のグレース・ダンバーが殺人容疑で逮捕される。

絞首刑の危機が迫る中、ニール・ギブスンはダンバーを助けるため、ホームズに事件の真相を明らかにするよう求めるが、家庭教師との関係を問われた上、嘘つき呼ばわりされた事に憤慨し、ホームズに怒りをぶちまけて221Bを飛び出していった。戻ってくると踏んでいたホームズだったが、当てが外れ、追い返したことを後悔しはじめる。

ワトスンのアドバイスで独自に調査を開始することにしたホームズは、まず留置所に赴き、ダンバー嬢から事情を伺う。

話によると、マリア・ギブスンに手紙で呼び出されたダンバーは、ソア橋で耳を塞がずにはいられないような罵詈雑言を浴びせられ、逃げるように屋敷に帰ったいうことだった。

屋敷に直接赴き、ニール・ギブスンから再度事情を伺う。ワトスンは家庭教師と再婚するのに邪魔な妻を排除しようとしたのが動機だとギブスンを疑っていたが、ソア橋を訪れたホームズは或る実験を試みる。

切れの良いジェレミーの演技を堪能!弓を引くジェレミーも見れる!

今回ホームページを作り、感想を書くに当たって、長編三部作や第6シリーズを見てから、第5シリーズの「The Casebook of Sherlock Holmes」を鑑賞したのですが、ジェレミー・ブレットは見事なまでにキレのある活動的な演技を見せています。

既に第1シリーズからエクセントリックな演技で楽しませてくれた彼ですが、ジェレミーはここままで目を見張る演技が出来たのかと改めて驚くほどです。これほどキレのある演技は前シリーズでも見られませんでした。第6シリーズのジェレミーを見た後なので、そのように感じるのかも知れませんが、演技に更に磨きがかかり、声もハキハキしていて、顔もやや老けたものの精悍そのものです。

途方に暮れていたホームズにワトスンが捜査の方法を提案してガッチリと握手を結ぶなど、二人の友情振りが示されたドラマとなっています。

今回のホームズ、切れはいいものの、ややワトスンに助けられっぱなしの様な印象も拭えません。神から与えられた天賦の才能を錆びつかせていたことを嘆くホームズですが、「レディ・フランシスの失踪」でも、失敗をやらかして同じように嘆きます。

ホームズシリーズで初めて自動車が出てきます。今までは馬車の世界だったので、初期の頃の自動車が出てくると、何とも新鮮みがあります。大富豪のアメリカ帰りを象徴する道具立てでもあります。弓を引くジェレミーも見れます。とても印象に残るシーンです。

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